June 2011
ところで、俺はまだ東京に居る。公演(『絶対わからない』)が終われば直ぐに京都の自宅に戻る算段だったのだが、明後日、土曜日に予定ができたので、まだ居るのである。
それにしても、こちらに居てもあまりやることがない。金が減るばかりである。今日は昼に起き、電車で移動し、印刷博物館で「GRAPHIC TRIAL 2011」を見た。行きたいと思っていたので良い機会だったのだ。佐藤可士和による各メーカーの黒インキの比較とか、面白かったな。
北千住の家に戻り、RC-X9でSEUN (ANIKULAPO) KUTI & EGYPT 80『From Africa With Fury: Rise』、Hardfloor『TB Resuscitation』などを聴く。これだけ低音が出るラジカセだと、ついついこういう選曲。良いな、ラジカセ。
あ、もう6月も終わりか。次は何をしようかな。
昼に起きる。今野(裕一郎)くんと小澤(薫)が、原宿に行くというので付いて行く。陽が高い時間から表参道でハイネケンを飲んだのは、珈琲と値段が変わらなかったからだ。
SEUN (ANIKULAPO) KUTI & EGYPT 80『From Africa With Fury: Rise』を渋谷のタワレコで買う。店頭でCDを買うのはほんとに久しぶり。ハードテクノかアフロビートが聴きたくて。暑い日だった。
午前9時半起床。公演が終わってからは毎日ビールを飲んで、それから寝ている。飲酒すると、それほど長く眠れないので、既述の時間に目覚め、近所の整骨院に。戻ってまた眠る。午後3時頃に目醒めて、空が青いし暑かった。所用で千駄木Brick-oneに。ついでにせっかくの気候なので周囲を散歩し、北千住に戻る。それからまた少し寝る。
夜、『わかる、気もする』本番の記録映像を観る。ほとんど稽古が出来ていなかったので不安だったが、思っていたよりも間が掴めていたように感じ、安堵し、そして面白かった。
ところで、散歩の間、「ふつう」について考えていたのだった。派手とか地味とかのベクトルにおいての、ふつう。オシャレとかスタイリッシュとか、ダサイとかイマドキとか、無数の何かに着地しない状態、浮遊としてのふつう。今回の『絶対わからない』においては、出演/音響/webサイト/宣伝美術を担当したが、「ふつう=異常」にも成り兼ねないことを意識して、というか、うまくまとまらないのだけれども、どこにも落っこちないように、どの作業も徹していたと思う。そりゃそうだろう、という場所を、カテゴライズを利用せずに作るというか。オルタナティブとかじゃなくて、そりゃそうだろう。だから、ふつう。
ひとりのためのそりゃそうだろう、では無かったことが大事で、だから、実はそんな場所は在るのか無いのかわからないわけで、つまりは、旅を共にしようというか。それならできるし、できたから。
17日から10日間、日記が空白になっている。ひさしぶりに書いているので、どんなふうに書いていたか思い出しながら。
なにより先ずは、『絶対わからない』および『わかる、気もする』にご来場頂いた方々へ、感謝の言葉を。ありがとうございました。そして、共演者、スタッフの皆にも感謝を。
もう10日も空いちゃうと、何から書けば良いのか。とにかくいろいろあって、始まって終わった。ほんとうはいろいろと細かく書かないといけないと思いつつ、なかなか難しい。
ああ、面白かった。で終わってしまう。また会う人は会うだろうし、会わない人は会わないだろうし、とにかく今回は終わって、また新しい時間。
でも、共演の皆のことには少しづつ触れておこうかな。狗丸(トモヒロ)さんは、ほんとに大好きで、年嵩の方に失礼ながらもさんざいじらせてもらった。居てくれるととにかく稽古場が面白くて、打ち上げの終わりの本日未明まで笑わせてもらった。小澤(薫)ちゃんは、まあ旧知の仲だし、特別あれなのだけれども、毎晩、俺の恐い顔あそびに付き合ってくれたから良かった。上村(梓)さんは、狗丸(トモヒロ)さん遊びという不毛な遊びに付き合ってくれる稀有な女性で、そんなところからもすこしうかがえる中性的な魅力と繊細さを持った女性だった。みっちゃん(小林光春)も同じく旧知の仲だけど、とにかく不器用だったな。下手さに苛ついたり。でも初めてユニット(KK-Brothers)を組んで『わかる、気もする』をして、それは面白かった。今野(裕一郎)くんも付き合いが長い。存在に力のある、核になる役者であると同時に、作・演出だから、共演者としては距離を測る対象として心強い。(佐々木)キミテルさんはとにかく良い人で、『Scatman』を劇場でかけると(俺が音響でもあるので)必ずリップシンクで応えてくれた。やさしい力持ち。二村(香央里)さんはくいしんぼう。いつも笑顔で、タフで、心づかいの女性で、とても尊敬している。橋本(和加子)さんもまた長い付き合いだけれども、年々変人になっている。で、無茶苦茶で、最後は結局、いつも助けられる。(平石)はと子さんは、いろいろあるけど、とにかく作詞/今野裕一郎、作曲/児玉悟之の『わたしは地球』を歌ってくれたアイドルで、夢を叶えてくれた女性だった。
続いてスタッフ。令ちゃん(磯村令子)はとにかく信用している舞台監督だから、今回もまた、とにかくその仕事ぶりに感謝している。美女だし。制作の(とやま)りきちゃんも同じく。美女だし。照明の井坂(浩)さんとは本番間近まで会えなかったのでいろいろ心配していたのだったが、会うとすぐにそれが杞憂だったと気付かせてくれた。演出助手、栄ちゃん(澤田栄一)は前回(『まるいじかんとわたし』)にひきつづき世話になった。頼りになる。かわいいし。木谷(行江)さんは、お菓子を作るのが上手。よくぞ大変な現場に耐えてくれたと思う。サコジ(迫尻弘)はもうね、共演者でもあるのだけれども、見事に音響オペをこなしてくれたことに心の底から感謝している。とても真摯な方で、出会えて良かった。写真の松下(壽志)さんは、とにかく写真で応えてくれて、それがただただ嬉しかった。衣装のirishcream(安食真、告鍬陽介)も前回(『まるいじかんとわたし』)にひきつづき。ComputerBoysとしても共演させてもらった。二人もとにかく渡された衣装から気持ちが伝わってきた。
そんなわけで、千駄木Brick-oneはまたも唯一無二な場所だった。6/21(小屋入り日)から6/26(楽日)のこと。17日から20日のことはあんまり覚えていないな。ひたすら稽古だった。まだまだ感謝を述べたい人はいるけど、なんていうか、既述の人も含めて直接伝えられたし、今日はこのあたりで。おやすみなさい。

13時から22時まで『絶対わからない』の稽古。台詞が少し思っているのに近い感じで発せられるようになってはきたが、長時間の稽古で疲れると顎が怠くなってしまい、20時過ぎからは少し滑舌が悪い。雨もしとしとと降っている。
音響のことを一から考え直しているのは、やはり上演場所である千駄木Brick-oneが特殊な空間だからだ。デジタルとアナログの境界を探っている。
14日。稽古。15日。稽古。
最近は『The Velvet Underground』(セルフタイトル)を聴いている。
『絶対わからない』の稽古では、ようやく少しはまともに台詞を発せられるようになってきた気がする。……。そして音響のことを一から考え直している。
12日。日曜日。昼から夜まで稽古。疲れたので、大黒湯に行き、ビールを買って帰宅。早く寝る。
13日。本日。本番前の最後の稽古の無い日。起き抜けに印刷物を作って、整体に行く。その後、バストリオの映画上映会のために渋谷に。しかし渋谷では碌な事が無い。こうも続くと、さすがにうんざりする。
とはいえ、上映会のアフタートークに来られた横浜聡子さんがとても素敵な方で、それでずいぶん気分が晴れた。アフタートーク後、バストリオと、『絶対わからない』に出演する上村(梓)さんと(平石)はと子と、横浜さんとしばらく話し、それがとても楽しかったのだった。
上映会に来られた相馬(称)さんとお会いできたのも嬉しかった。
そんなわけで、渋谷に来る度に碌なことが無い俺だが、嫌な事もありつつ、ようやく楽しい渋谷の一日だったのである。おわり。
昼から稽古。夜、『絶対わからない』の上演場所となる千駄木Brick-oneに。
へとへとである。疲れている。これだけのものを創ろうとしているのだから、当たり前だ。どんどん捨てている。たくさん捨ててきた。良い奴でも、莫迦だったり格好悪かったりしたら、担ぐ物のリストからはみ出るから、どんどん捨ててきた。そうし続けてきた。面倒くさくなった。その状態を続けてきた。そしていつも疲れている。残酷さに悩ます頭の余地なんてとっくに捨ててきた。やっぱり結局のところ、欲望の果てにある、やる/やらない、だった。また新しい面白いものができる。それもまたすぐ過去になることだが、今はまだ先のことだ。それだけだから、それは全くたいそう疲れるのだった。
夜、ぼんやりとするために北千住の家の階段掃除をする。ただただ階段を綺麗にする。階段は綺麗になった。
8日。午前6:30に起床し、新幹線で東京に。北千住の家に着くと、作曲の続き。『わかる、気もする』『絶対わからない』の稽古。風邪をひいてしまった。夜、作曲。続いて9日。喉が痛くて目が覚める。慌ててトローチを舐めたり色々していると、稽古の頃には少しましになったが、熱っぽさはひかず、ぐったりとしてしまった。8日と同じく『わかる、気もする』『絶対わからない』の稽古。夜、音の編集作業。10日。本日。熱っぽさはひいたが、喉がまだダメ。情けない。『わかる、気もする』の稽古が無いので、音の編集作業をしばらくし、『絶対わからない』の稽古に。印刷物の納品が2点。夜、世話になった八広の施設での稽古が今日で終わりなので、ここでの稽古のたびに通っていた中華料理店「横浜飯店」に皆で。旨いし安いから偉い。ホント良いお店。腹を満たして帰宅。雨。喉もじょじょに快復。さてさて。さてさてここから。
6日。朝、夜行バスにて京都に。自宅に帰り、朝食と珈琲。昼過ぎまで眠り、病院に。月に一度の通院のために京都に戻ってきたのだけれども、診察は5分で終わる。7時間もバスに揺られてきたことを思うと、もっとやりかたがあった気もする。とはいえ、用事はそれだけで無いので、帰り路に実家に寄り、帰宅後、幾つか作業。
7日。昨日の体の手入れのせいで疲れが出てか、ぐったりしていた。ただ、今疲れを出しておかないと、ここからは止まらず本番を迎えることになるので、仕方あるまい。気分は晴れやかだ。今日の夜行バスで東京に向かうのはやめて、明日の朝の新幹線に乗ることにした。まだ、こちらでやることが色々ある。
『絶対わからない』は、14歳以下の観劇は無料である。とはいえ、俺が14歳の頃といえば、演劇になど何の興味も無く(今もさほど無いが)、ひたすら音楽を聴いていた。パンクってものがあったことを知った。The Clashの『Death or Glory』が大好きだった。
もう14歳の、2倍の齢になった。そして、だからできることがある。2011年のパンクがどんななのか、教えてあげよう。25日、26日は土日だから、学校休みでしょ? タダで教えてあげようって言ってんだからさ。夏休み前だし、良いよ。夏休みが変わるかも知れないし。良いふうにかどうかは俺の知ったことじゃないけど。パンクってのは、ジャンルでもファッションでも無い。じゃあ何? ってなるでしょう。だから、タダで教えてあげようって言ってるじゃない。
眠い。眠いのだが、6日AM0:00の夜行バスで京都に帰らなければならないので、起きている。今は、5日のPM9:27である。寝てしまいそうだったので、寝ないために日記を書くことにしたのだった。
今日もまた稽古である。
色々あってPM10:12になった。強い雨が降っている。さらに時間は経ち、PM10:25。曠野にあったはずの浪漫のことを考えている。浪漫があったはずの曠野のこと、と言うべきか。
ひきつづき皆様、いかがお過ごしですか? 3日のことから。やはりこの日も稽古です。帰宅して少し音響作業をし、『絶対わからない』の特設サイトの更新を頼まれたのだけれども、疲れていたので少し眠る。すると、世話になっている家の家主であるバストリオの面々に、というか今野(裕一郎)くんにワーッといった感じで起こされ、話を聞くと「KIKA:GAKU」というサイトが作品を公募していて、『生きている』がそれに選出されていた、という報せであった。審査委員は中村一義と、フクロウ博士という人。
新品の邦楽CDは今でも高価なものだけれども、中学生の頃はもっとそうだった。あまり昔の記憶が無いのではないか、と、他者と比較できないので勝手にそう思っている俺だが、そんなわけで、当時、手元に数少なかったCDを買ったシチュエーションは、それぞれ覚えている。『金字塔』を買ったのは、近所のダイエーの中にあったCDショップだ。デジパックのCDを初めて買った。高価な買い物だったから、緊張して家までの路を戻った。
そんなことを思い出した。
ところで、モチベーションという言葉があるが、やりたい、その気持ちを盛り上げる、そういう思考が無く、やる、か、やらない、だけだと、それはまったく無用な言葉だ。だから今、モチベーションという言葉は俺には不要だ。そして、そのことの弊害を、思い始めたのだった。加えて、なぜそうなったのかも。
機械化とでも言うべきだろうか。極論として、欲望が拠り所を失い、しかし失速を恐れた結果としてその現象を起こしたのか俺は。そうかもしれない。だとしたら、つまらないな、と。
「つまらないのならば」。そこに唯一の欲望が在る。正直、いくら考えても良くわからない。だから、本能なんて言葉すら思い浮かべたりもする。つまらない、から/ならば。そこにだけ在る。だからついついこの頃の俺は、命がけだの何だのと、大げさな言葉ばかりが脳裏をよぎっていた。そうかもしれないが、重い。軽くしたい。軽くしたいという欲望は性急に成されたい。だから、モチベーションという言葉があるが、やりたい、その気持ちを盛り上げる、そういう思考が無く、やる、か、やらない、だけだと、それはまったく無用な言葉で……、と、ループする。
そしてループは嫌だ。『魔法少女まどか☆マギカ』の暁美ほむらだって、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』だって。筒井康隆『ヘル』は、タイトルにそのままだ。
でも、これはループの連想ゲームかしら。たぶん、思考の壁を、欲望が貫けないだけなのだとも思っている。それを欲望が弱いと断じてしまえば、可能性が無いので、そうは考えないこととしよう。思考の壁に、細工を施し、穴を空けよう。風を通そう。誰かと会おう。新しい場所で。良い感じの文句が並び始めたぞ。そんな感じ。そんな感じで、じりじりと。
皆様、いかがお過ごしですか? 5月31日のことから。バストリオの舞台公演『絶対わからない』の番外公演というような趣きで『わかる、気もする』が上演予定なのですが、それの稽古もまたやっております。もちろん、『絶対わからない』の稽古もまた。帰宅後は音響の作業をしていました。そして6月になりました。1日。この日も、二つの稽古と音響作業をし、眠りました。次は本日のことです。2日。雨が降っていました。この日は『わかる、気もする』の稽古が無かったですから、少し時間に余裕がありました。雨で体の調子が優れなかったので、整体に行った後、『絶対わからない』の稽古に。体調の優れない日は顔の筋肉が硬くなってしまうので、露骨に発話の精度に影響が表れてしまいます。長い付き合いの現象ですが、なかなかストレスフルです。稽古後、スタッフ・ミーティングを行い、帰宅し、音響作業をしました。するとやや明けてきてしまいましたので、眠りました。今は起床した3日の午前です。皆様、いかがお過ごしですか? お疲れですか? まあ、莫迦でなければ疲れて当然の時勢ですね。私は昭和58年生まれですが、思い返せば物心ついてから、社会的に何か良い感じのラララなんて皆無でした。なので、そもそもそんなことは無いのではないかと思っています。ソフトがそんなものばかりだからとハードで裏返すのもまた違いますし、苦しいところですね。しかし私は元気です。時間軸に垂直に交わる軸としての並行する日常、その座標で原点の私は四つの象限をできるだけ巨大な数字の座標点までと思いを馳せ、y軸をモップに想像して、時間軸、正の値へ正の値へ。そんなふうなことを宣えるので、やはり私は元気です。