2010. 7. 27|TUE

25日のことから。下鴨神社で御手洗祭というのをやっていて、同居人に誘われて行く。風邪で体調が優れなかったのでどうしようかなあ、と思っていたのだったが、足つけ神事という、無病息災を祈るために水に入るのがメインイベントの祭だと聞き、まあ、無病息災は祈りたいので出向く。暑い日だった。風邪で少しふらふら、人が多くて苛々しながら一通りお参りするも、御手洗池に足をつけると冷たくて気持ちが良かったので、ああ来て良かった、となる自分の単純さには助けられる。
26日。夜、西山(真来)さんと飲みに行く。あれやこれや話し、いつになく酒を呑み、山本(大樹)くんと濱ちゃん(濱崎彰人)と合流し、最後は何だかパッとしない濱ちゃんを家に誘い、朝まで話す。濱ちゃんはDirty Projectorsの話をした時だけ少しいきいきとし、後は大体、ダメな感じだった。
27日。本日。落雷によるエアコンの喪失、風邪、肉体労働でバテ気味。エアコンが壊れてから、飼い猫であるもきちは一度も二階に上がってこない。確かに今の二階は暑い。
日記はこんなところだ。あ、そうだ。『ねじとねじ回し』は25日の未明に読了している。後半、話がマニアックになってきてからは面白かったものの、前半はさほど工具に詳しく無い人を意識してか軽いタッチで導入したので少し退屈し、読み終えてみると、後半のあれこれは、前半で意識している読者を完全に置いてけぼりにしたような格好に思えたので、あんまり出来の良い本だとは思えなかった。なにしろ、ねじを題材としているため、後半は旋盤の進化が大事なトピックになるものの、旋盤の図解も無いため、登場する様々な旋盤の部位の名称は、旋盤を知らぬ人からすれば何が何だかだと思えたのだった。ちなみに解説は元旋盤工の方が書いている。ところで、旋盤というものはその昔、18世紀のヨーロッパ諸国においては知的文化人の趣味だったという記述が面白かった。たしかにあの機械は美しく奥が深い。俺もその文庫本の表紙が旋盤と旋盤工のイラストだから買ったところもある。で、話が戻るが、だからこそその旋盤の面白さについてもっと分厚く書いてくれればと歯がゆいのだった。前半の導入、ほんと要らなかったな。
さて、それに対して一緒に買ったいましろたかしの『引き潮』は掛け値なしに素晴らしく、何度も読み返してしまうのだった。正直、何がそんなに面白いのか自分でもよくわからないのだけれども、そういうものの存在はほんとに嬉しい。『3匹のタヌキ』とか、ほんと何回でも読めるし、何回もなんだか切なくなる。
と、空が明けてきた。夏の朝。バテてるけど、気分は良い。
