7|WED

2010. 7. 7|WED

昼過ぎ、髪を切りに行く。美容師に例の如く、今日は仕事は? という質問をされたので、今日は多忙の中、時間を縫ってやって来た、ということにした。嘘である。自宅で仕事をしているので、時折、気分転換に表に出ないとしんどいですよ、などと適当なことを言う。しかし俺は基本、聞き上手なので、結局は美容師やシャンプーをしてくれた助手の方の話に相づちを打っていた。いつだってそうだが、美容室で話すことが俺には何も無い。俺が彼/彼女たちに求めているのは髪を切ってもらうことだけだ。ただ、彼らは自分たちの仕事を、理髪と、そして会話だと考えているのかもしれない。だとすれば、会話という仕事を軽く見過ぎてやいないだろうか。それをしている当人が最も敏感に察知してしまう白々しい会話のその白々しさ。それはほんとうに嫌な時間になる。黙っているほうが完全に素晴らしい。序破急を作るつもりがないのなら、そこでは余程、愉快な小話くらいしか存在し得ないだろうにと思う。

別に何かに腹を立てたとかそういう話ではないし、髪も綺麗に切ってもらえて良かったのだけれども、メインで使っているコンピュータが動かなくなるし、体調も優れないし、バイクで移動していたのに突然雨も振り出したりで、少し黙っていたかっただけなのだろう。

夕刻、所用で少し出かけ、その時間を使ってOSを再インストールしていたMacBookだが、帰宅するとそれはどうやらダメな雰囲気を漂わせて机上で待っていた。面倒だな……、と少し憂鬱になっていたのだったが、居間に下りると山村(麻由美)が、素晴らしい夕食を作ってくれたので、もうそんなあれこれは良いや、となる。作るに至ったきっかけが何だったのかはわからないが、イサキという魚を使った土鍋ご飯、とても手の込んだ夕食がそこにはあった。淡路島で買ってきた玉葱も旨く調理されていて、御馳走で腹を満たし、食後に中元でもらった羊羹を食べ、TSUTAYAで借りてきた『ブレイキング・バッド』の第1話を鑑賞し、続けてテレビ放送でW杯を見たら万事好調だとすら思えたものの、自室に戻って日記を書こうとする段になり、やはりMacBookはまだ使い物にならず、こうして昔使っていた古いPowerBookで書いていると何だか沈鬱な気持ちも再浮上し(現在進行形で使用していないそれは、やはり小さなストレスの種がそこかしらにある)、いやはや、まったくコンピュータは恐ろしいな、と思う。