4|SUN

2010. 7. 4|SUN

観覧車

さて、平凡な一日であった。平凡でつまらないこんな日こそ日記を丹念に書くべきだろう。

午前に目を覚まし、銀行に出向き通帳を見て頭を抱え、帰宅し掃除、洗濯、洗い物。買いたい消耗品が幾つかあったが、ほぼ無一文だったので諦める。こたつ布団のカバーと衣類を同時に洗濯機に放り込むと、すすぎの行程で洗濯機が自ら移動するほどに大暴れしたので、慌てて分けてすすぎ、脱水。洗濯槽に大量に洗濯物を入れることが、故障の一番の原因らしい。以前壊れた洗濯機は、去年の8月26日付けの日記の写真に詳しい。

突然だが、先月28日に大阪の北堀江club vijonに『ガール・プロブレム あなたの葬式でわたしが言うべきこと』を一人で観に来てくれた母親は、帰路が一緒になった山村(麻由美)に、それの感想を、「悟之(俺のこと)は髪の毛がもじゃもじゃやったね」(補足すると、単に、直毛で、普段、整髪剤など絶対に付けない俺が役柄の関係で髪の毛をもじゃもじゃにしていて、それが珍しかっただけのことだ)、そして「何であの子は舞台に出ているんやろう」と話していたと聞き、全くごもっともだと思う。俺も良くわからないのだが、出演の予定だけが次々と立っていく。来年の2月まで予定がある。それはまあ、嬉しい話ではあるのだが、それとは別に、別段、将来的に表舞台に立つことを生業にしたいと望んでいるわけではない俺が、いま、本当にすべきことを置き去りにしているのだとすれば、という不安があるのだった。

いつまで子供のような悩みを抱いているのか、というような話だが、例えば俺は器用だから、印刷物やwebサイトを作るのが得意だし、機械にも強い、そしてそのことが嫌ではないし、それらの作業はそれなりに面白いものの、やはり当たり前のように満たされない何かがそれらの作業中にも俺を覆うし、もらえて当然だと考える対価も得ていない。ならばそれらのことで正当な対価を得るために努力すれば良いのだが、それに尽力するのならば、適当な歯車として働き、一定期間、何か面白いそれに参加することのほうを望んでいるのだった。

どう考えてもタイムリミットが迫る状況である。いつか絶妙のバランスを会得できるのではないかと楽観していたが、難しいだろう。ただ、困ったことに欲望は姿を変えながらも一向に消える様子はないのだ。

こんなことを書いていても仕方が無いな。何か別のことを……。そうだ、昨晩読んだよしながふみの『愛すべき娘たち』は面白かったな。残酷なほど緻密で正確で、それを判っていながらだからこその誤摩化しの一切無い筆致に畏怖する。

しかし『ガール・プロブレム あなたの葬式でわたしが言うべきこと』の稽古期間はゆらゆら帝国の『男は不安定』が頭の中でしょっちゅう鳴っていたな。ガール。あえて言うが、まったくもってほんと、何がどうなってんだか。

ヘイ ボーイは不安定 ヘイ ガールはいつも元気
ヘイ ボーイは不安定 ヘイ ガールはいつも元気
ヘイ ボーイは裸 ガールはいつも元気
ヘイ ボーイは裸 だれか僕を君の部屋に入れてくれよ
これはパーティーじゃない これはパーティーじゃない
これはパーティーじゃない これはパーティーじゃない

ゆらゆら帝国『男は不安定』より