9|SUN

2010. 5. 9|SUN

8日のことから。今月6日にその待ち時間の長さから行くのを延期にした「没後400年 特別展覧会 長谷川等伯」を観に行く。まあ、今日は待つよ、という感じで向かったのだけれども、幸いにしてほとんど待ち時間は無かった。さすがに館内は込み合っていたため、少し距離をとって鑑賞したい大きな屏風や襖絵などは、理想の形では見られなかったが。

展覧会としては単調だったものの、展示物が展示物だけに面白かったのだったが、縦10メートルある「仏涅槃図」は、その大きさゆえに完全に吊るしての展示が無理だったようで、ちょうど入滅する釈迦のあたり(おおよそ中央)からは、手前から奥に上がる傾斜を持った台に寝かされていて、それが残念だった。特に気に入ったものに「弁慶昌俊相騎図絵馬」と「枯木猿猴図」、あと「恵比寿大黒花鳥図」。なんか、ふざけた顔の二人がふざけている絵だった。

本日9日。父親が還暦を迎えたということで、帰省する。実家の前の通りまで来ると、ラジコン片手に帰宅する父が見えた。家族で食事に行くと、母の日ということで、母にだけデザートがサービスされた。母が買ってきたケーキは意図せず母の日を意識したもので、ハート型のチョコが散りばめられ、桃色だった。世間では、還暦祝いといえばそれなりの物が贈られているのだろうと想像するも、あいにく金が無いので『グラン・トリノ』と『スペース・カウボーイ』のDVDを渡す。

日付が変わる頃、帰宅。今月末からまた東京にしばらく滞在しなければならず、しかし幾つかの問題があり、それに頭を抱えている。そんな折、「我々は<群衆の叡智>という名の、自身を正当化する言葉を持ち過ぎたのだ。第一に、己は決して正しく無いということを忘却してしまった。言葉は霧では無く、石なのだ。」と呟く。まあ、何とか解決するだろう。幸か不幸かそうするしか無い生き方を選んでしまっている。