21|THU

2010. 1. 21|THU

昼前に起床し、午後、フライヤーの入稿。帰り路にGRANDIRでパンを買う。それは4年間通っていた大学の目の前にあるパン屋だが、卒業して3年、初めて赴く。帰宅しパンを食い、美味いとはいえパンはパンだよな、というパン愛好家に怒られそうな感想の後、再びバイクでガケ書房に。昨日、一昨日に引き続き暖かな日。欲しい物は山ほどあったが、何も買わずに帰宅し、またバイクに乗り稽古場に。

さて、出演する『西山真来はなぜこうなってしまったのか』だが、いよいよ公演日も近づいてきた。あと2週間ほど。2月の5日から7日です。前日16時から。お時間ある方はどうぞお越しください。

終えて帰宅が午後10時ごろ。夕食を取りつつテレビを眺め、数年ぶりにふと、あ、テレビ面白いな、と思う。視聴の番組の流れは以下。「ブラタモリ」→「あなたが主役 50ボイス」→「ビーバップ!ハイヒール」→「アメトーーク!」。時系列に倣って三番組に共通するテーマは「街」で、「ブラタモリ」はタモリが浅草を歩き、「あなたが主役 50ボイス」では、東大阪の町工場や競馬場に居る人々からエピソードを集めていた。「ビーバップ!ハイヒール」は今回のテーマが「都市伝説」。いつだって「街」は面白いが、とはいえいまこそ「街」ではないか、という感覚も確かにあり、その背景の主要なものにインターネットがあると思ったのだったが、それはいささか乱暴な飛躍でもあるので声を大にはしにくいものの、こんな個人の日記で声を大にできないのならば、どこで声を君はあげるのか。インターネットの日常化によって、「可能性」が裏返ったような感触はどこかにあり、とはいえ、それは感触というよりも、希望なのかもしれない。

そんな折、ふとchikinの次回公演のタイトルが頭をよぎる。それは『シティ派で』という。そこへ至る経緯、そしてアウトプットも俺とは全く違うものの、こうした「感覚」の共有とも言えることが度々あり、だからこそ面白いのが彼女達だ。とはいえ「シティ派」とは口にできない俺をよそに、彼女達はそれを明言する。しかもそれは3人組なのである。今、ペーター佐藤の作品集を「良いよね!」と断言しながら見せられる人が近くにいるというのは素晴らしい。大事なことなのであえて言うが、これは我々のリアルな感覚! である。

さて、いつもの通り良い感じに脱臼している日記だが、脱線こそ日記だ。今日、稽古後、共演の濱崎くんと公園で話していて、『西山真来はなぜこうなってしまったのか』が終われば何をするのか? と問われたので「小説を書く」と答えたのだったが、次にそのテーマを問われ、単語で答えられるそれは無かったように思えたのだったが、もしかすれば、それは「脱臼」かもしれない。どちらかといえば「脱線」のほうが近似値にも思えるのだが、何か「画」が違う。本当に行きたい場所に行くために、その結果、私たちは脱線した。というよりも、本当にあるべき姿になるために、私たちは脱臼する必要があった、というべきなのか。いやいや、ただ、いつのまにか脱臼していた、ここはとても遠い。そのくらいの抽象性を求めている気もする。

また日記の進行を遮ってしまった。とはいえもはや今に追いついている。テレビを見た後、俺はPowerBook G4の前にいる。古い機械だが、貧乏以外に新製品の購入を抑止している理由の一つに、その機械の今なお霞まない圧倒的美しさがある。12inchのその機械の横幅はフルサイズのキーボードの幅と1cmも違わない。電気店で新製品を触っても、何か興奮しないのはこの美しさのせいか。そんな機械で日記を書いている。2010年も悪く無い気がしてきた。