2009. 10. 7|WED

5日のことから。ジャルジャルの福徳の誕生日。雨。街に出る。日付が変わる頃、腹が痛くてトイレに居て、あ、このままじゃ誕生日をトイレで迎えてしまう、と思い、慌てて出る。誕生日、6日。雨。なんとなしに、誕生日だということでケーキを食べる。こういう「何となく」がわりと好き。「誕生日だからってなんでケーキ食べるわけ? 意味わかんない」と言ってもいいのだろうけど、俺は機嫌良くケーキを食べる。物心付いた頃からそうしてきたのだった。10月6日が誕生日の美女に堀北真希と芦川いづみさんが居るが、「誕生日だからってなんでケーキ食べるわけ? 意味わかんない」とは思わず、きっと昨日は二人とも笑顔でケーキを食べただろう。
読書の秋というより食欲の秋といった案配の俺は、随分前に購入した佐々木敦の『ニッポンの思想』をまだ50ページほどしか読めていないが、さて、この思想と批評の入門書と帯にある本は「ニューアカ」から始まる。著者は、ゼロ年代で終わるのではないかと予想される思想体系の始点を、「ニューアカ」に定めているためだ。ちなみに、俺が生まれた83年10月は、『構造と力』(83年9月発刊)と『チベットのモーツァルト』(83年11月発刊)に挟まれている。別にだからって何もないのだけれども、小学校の時、学校から自分が生まれた日の新聞のレプリカをもらって喜んだ記憶があるが、そういったレベルで、なんとなしに生まれた日というのには愛着を持ってしまう。『構造と力』と『チベットのモーツァルト』に挟まれているというのが何だか知的で良い感じがするというだけの話だ。そんなわけで『ニッポンの思想』を読むということは、俺の生きてきた時代を読むということになるわけで、そんな読書は初めて。全く、歳を取ったのだなあ。余談だが、浅田彰は今、俺の母校である京都造形芸術大学の大学院長だが、少し前、大学の教室で騒がしく何かの稽古をしていた年少の同級生が、「今日、稽古をしていたら、なんか、大学院長に怒られた」と、そのことを笑い話にしていたが、つまり浅田彰に怒られていたということになる。とはいえ、「浅田彰に?」と問うても、なんだかぼやけた返答しかなかったのだった。そんなエピソードからも、ゼロ年代によってそこから発した系譜が断絶するという予測に、白けたリアリティを感じてしまう。
7日。雨。晴れ男だと言い張っている私の誕生日周辺は台風にやられてしまった。雨のせいで体調も少し悪い。あ、そうそう。「opus design – オプスデザイン」という情報サイトが、先日作った木ノ下歌舞伎の公演のフライヤーを紹介してくれている。ここ、8月に出演した『Melody♡Cup』のフライヤーも取り上げてくれていた。ちなみに『Melody♡Cup』のフライヤーのデザインは、容姿が似ているということで勝手に姉さんと呼ばせて頂いていた木村敦子さんによるもの。姉さんは俺の人生の中で出会ったことのない、破天荒な個性を持った面白い人だが、もはや人妻なのであまりエピソードを語るべきでもないだろう。あまりに容姿が似ているということで携帯で二人の写真を撮ってもらったことがあり、それを「日記に載せても良いよ」ともおっしゃっていたが、それは載せない。なんでもかんでも載せないし、なんでもかんでも書かないんだよ、私は。
さて、最後になりましたが、また一つ歳を重ねられたのも周囲の皆様のおかげです。どうもありがとうございました。そして26歳の私も一つよろしくお願いします。
