2|SAT

2009. 5. 2|SAT

1日、メーデーのことから。

なんだかとてもごちゃごちゃした日だった。4月の末日から月をまたいで起きていた俺は、1日の朝日が昇るころ、さて、本日はポスターの撮影があるからカメラの整備でもして眠ろう、と思ったのだった。それでまあ、やってはいけないとわかりつつも神経質な性格が災いし、フォーカシングスクリーンに付着していたゴミを取ろうとそれを外し、案の定、埃の多い我が家だ、フォーカシングスクリーンはさらに汚れてしまった。で、ファインダーを覗いてまた外して、という真性の悪循環。寝不足もあって最後には大変汚いフォーカシングスクリーンを前に、「もう、ここが汚れていても写りはしないからいい」と自身に言い聞かせる。というのも、そんなことをしているうちに撮影の時間が迫っていたのだった。徹夜で出かける。

幸いポスターの撮影は順調に終わる。帰宅して家の鍵を落としたことに気が付く。撮影現場に居て、ここを読んでいる方、鍵、知りません?

探すも無い。ぼんやりとしていた。合鍵を作りにカナートに行く。待っている間に兼ねてから考えていた同居人と共に「iPhone」にする計画のためSoftbankに行くと、ナンバーポータビリティが、それ自体の手続きは簡単なのだが、俺の都合で色々と面倒なことがわかり、もう新しい番号で良いや、となれば、その日に契約できたのだった。そんなわけで俺の携帯はiPhoneになった。

携帯電話を変更したという旨のメールをみなさんに送りましたが届いてますでしょうか? 万が一届いていない方がいらっしゃいましたらmail@losco.jpまでお願いします。

で、1日、徹夜のうえに色々したせいで、酷く散らかった気持ちのまま眠る。

本日。慣れない操作で上記のメールを送信。ポスターの制作に取りかかるも、なんだかしっくりこなかったため一旦中止。まだ少し時間があるから良かった。悪くはなかったのだけれども、もっと良くなるはずなのだ。触り続けると良くわからなくなってしまうから、一旦離れるほかない。

そんなこんなで深夜。部屋を片付けたいし、金の工面についても考えねばならないが、とりあえず寝よう。いろいろ散らかっている。

今月のラテン語「Injuriarum remedium est oblivio.」の訳は、毎度参考にしている山下太郎のラテン語入門(山下太郎さんはプロフィールによると、近所の幼稚園の園長さんらしい)によると、

「不正の治療は忘却である。」となります。

とあるが、これ、二つ読み方があって、「Injuriarum」は「不正/被害」という意味らしく、俺は初め、「正しく無い治療、それは忘却である」と読んだのだったが、ことによれば「不正、つまり不正な行為による被害、それを治療するのは忘却だ」とも取れる。どちらなのでしょう、山下太郎さん。

まあ、どちらにしろ俺は忘れたくないのだった。

昔、淡路島で野宿をしながら映画を撮っていた時(これを機に俺は体調を崩すのだが、それは今回関係ない)、疲れもあって安宿を取った日があった。金の都合で全員分は取れない。夏だった。クーラーがあればどこでも良い。俺は車でも良いよ、と言い、同意した撮影の仲間二人と車で寝たのだったが、俺はカーステレオで『スローバラード』を流してしまったのだった。正しく言えば、いろいろ詰め込んだCD-Rが『スローバラード』を流したのだ。それをたまたま忘れ物を取りに来た今野君に聴かれて同性愛疑惑が冗談半分に浮上したが、それとは別に『スローバラード』はその時の記憶だ。悪い予感など不必要だった。暑い夏に売り払ったバイクの金で映画を撮っていた。それがなんだと言われても何もないが、やはり、俺は忘れたくないのだった。なにしろ、元来われわれは忘れてしまうように出来ているのだし。

忌野清志郎の冥福を。